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中部ご当地キャラニュース (2/2806)

2019年12月27日 湖国の一年 回顧2019 (1)ひこにゃん 活動継続危機 人気と民間の力 実感

【滋賀】一時は活動が危ぶまれたものの、クラウドファンディングで集まった資金で活動を継続し、危機を乗り切った「ひこにゃん」=23日、彦根市本町で(2019/12/27 滋賀中日版)

【滋賀】一時は活動が危ぶまれたものの、クラウドファンディングで集まった資金で活動を継続し、危機を乗り切った「ひこにゃん」=23日、彦根市本町で(2019/12/27 滋賀中日版)

 彦根市のキャラクター「ひこにゃん」が活動できなくなる−。ご当地キャラクターブームの火付け役であり、全国的な人気を博するひこにゃんの危機は、ネットを通じて全国のファンに知れ渡り、衝撃を与えた。

 事の発端は、市の2019年度当初予算案だ。市は2月、将来的な財源不足を心配し、一般会計で87事業を見直し、約11億7000万円を削減する予算案を提案。恒例の彦根大花火大会への補助金や、教育関連費など市民生活に深く関わる分野で予算が削られた。

 一方で、大型施設の整備費は維持されたまま。これに反発した市議会は3月定例会で当初予算案を丸ごと否決。そこで市は、職員の人件費など義務的な経費のみを計上した暫定予算案を議会に提案し、可決された。しかし、暫定案にはひこにゃんの委託料を含めた関連経費3020万円が含まれておらず、活動の危機に見舞われた。

 市から業務委託を受ける市内の一般社団法人「日本ご当地キャラクター協会」が自主的に活動を続けることを市に提案し、騒動は終息へ。代表理事の荒川深冊さん(49)は「借金してでも誰かがひこにゃんの活動資金を集めないといけない」と思いを打ち明けた。協会は4〜5月、インターネットで資金を集めるクラウドファンディングで資金集めをスタートした。

 「いくら集まるかも分からなかった」という荒川さんの不安は、良い形で裏切られることに。ひこにゃんのピンチに全国のファンだけでなく、各地のキャラクターも立ち上がった。千葉県船橋市の「ふなっしー」や愛知県岡崎市の「オカザえもん」をはじめとするキャラクターとファンから、計531万円ほどの寄付が集まった。「結果的にひこにゃんの存在の大きさを、あらためて実感するできごとになった」と荒川さんは振り返る。

 荒川さんとひこにゃんは9月から、名古屋市の商業ビル「名鉄レジャック」のキャラクター「クジャック」や「和倉温泉わくたまくん」(石川県)を訪問し、感謝を伝えた。クラウドファンディングの返礼品でもある、ひこにゃんのカードセットやポストカードを贈った。

 一連の騒動を思い返し、荒川さんは「行政におんぶにだっこでは、今回のように振り回されることもあると知った。ひこにゃんの件に限らず、民間の力を取り入れながら彦根のことを考えていかないといけない」と戒めた。(稲垣遥謹)

ひこにゃんの活動危機

 新市民体育センター(仮称)建設など大型事業費が膨らみ、将来の財源不足を心配した彦根市は、一般会計から彦根大花火大会などの予算を大幅に削った2019年度当初予算案を提案。猛反発した市議会は大久保貴市長と対立し、予算案を丸ごと否決した。市は人件費などの義務的経費を盛った暫定予算案を組んだが、「ひこにゃん」の運営委託費が含まれず、懸念が拡大。市は、ひこにゃん関連や花火大会の費用を復活させた予算案を提出し、6月にようやく可決された。


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