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進まぬ検証に市民動く 名古屋市議暴言で住民監査請求 

2019/5/16 朝刊

 名古屋市議会の暴言問題を受けて、名古屋市民オンブズマンが十五日にした住民監査請求。あの夜、懇親会の席で何が起きていたのか。河村たかし市長が検証委員会の設置を明言して二カ月。議会の協力が得られず検証が進まない中、事態の黙認を望まない市民が声を上げた。

 「この問題は終わっていない。新しい議会が最初に手を付けるべき仕事だと思った」。住民監査請求をした後、市役所で会見したオンブズマン代表の新海聡弁護士が強調した。

 問題が発覚したのは市議選告示の二週間前となる三月中旬。昨年十一月の懇親会を録音した音源が存在し、自民の藤田和秀議員が減税日本の田山宏之議員に「クズ」「ゴミ」「廃棄物」などと連呼していたことが、一部週刊誌電子版の報道で明らかになった。

 減税の代表を務める河村たかし市長は検証委員会の設置を宣言し、当時の議長に調査協力を求めたが、「選挙が終わってからにしてほしい」と断られていた。

 その間に、田山議員は藤田議員を刑事告訴し、損害賠償訴訟も提起。十四日に就任した丹羽宏議長が会見で「係争中の案件なので議会として積極的に動くことはない」と述べたように、速やかな真相究明は期待できない状況になっていた。

 新海弁護士は会見で、監査請求が裁判に移行した場合は「勝てない」と明言した上で、それでもあえて請求した理由として「議員が自分の責任で自分の行為について説明することを求めたい」と訴えた。

 減税が報道陣に公開した音源には、藤田議員の暴言のほかにも、別の男性議員二人が「チューしよう」と女性議員に代わる代わる呼び掛けたり、議会事務局職員を「ばか野郎、おまえ」などと呼び付ける音声が記録されていた。だが、男性議員二人と女性議員は取材に「記憶がない」などと答え、検証調査も行われていないため、あいまいなままになっている。

 今後、監査人による当事者への事情聴取が行われれば内容は公表されるという。新海弁護士は「この方法が、何があったかを知るための唯一の手続き。当事者がどう答えるのか、注目したい」と話した。(谷悠己、中山梓)

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