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数学の文章記述見送り 初年度共通テスト、数式のみ 

2019/7/13 朝刊

 現行の大学入試センター試験の後継で二〇二〇年度に始まる大学入学共通テストを巡り、大学入試センター(東京)が数学で検討していた文章記述の問題導入を初年度は見送る方針を決めたことが分かった。昨年十一月の試行調査では、文章で解答する問題一問を含む記述式の小問三問の正答率が低迷し、本番では三問とも数式のみを記述させる。

 センターが今月、各地で実施している高校関係者らへの説明会で明らかにした。記述式問題の導入は共通テストの目玉の一つ。選択肢から答えを選ばせるのではなく、考えをまとめて論述させることで「思考力・判断力・表現力」を評価できるとしている。

 センターは今回の変更について「試験全体のバランスを整えるための措置」としているが、記述式導入の意義を損なうことがないのか論議を呼びそうだ。

 センターによると、試行調査の数学は「数式を記述する問題、または問題解決のための方略などを端的な短い文で記述する問題を出題する」との方針で作成。「数学1(ローマ数字の1)・A」で小問三問を出題したが、正答率は最大でも10・9%で、文章で解答する問題は三問中最低の3・4%にとどまった。

 記述式の正答率はセンターの想定よりも低く、「総合的な判断」(担当者)で、初年度は文章記述の出題をしないことに決定。新たに「数式等を記述する小問三問を作成する」といった問題作成方針を示し、文章の記述は必要ない形にする。

 センターは、国語の記述式についても、解答字数の上限を最大で百二十字程度とすることも決定。小問三問を記述式とし、うち一問を「八十〜百二十字程度を上限」とし、残りの二問は「それよりも短い字数」とした。これまでは三問を「二十〜三十字程度、四十〜五十字程度、八十〜百二十字程度」とし、明確な上限を示していなかった。センターは「分量が短い二問の問題作成の幅を広げるため」と説明している。

 <大学入学共通テスト> 大学入試センター試験の後継として2020年度から始まる。国語と数学1(ローマ数字の1)、数学1(ローマ数字の1)・Aでは、従来型のマークシート式問題に加え、記述式も採用する。英語では「読む・聞く・書く・話す」の4技能を問うため、センターが認定した民間検定試験を活用。23年度まではセンター作成のマーク式問題と併存させ、24年度からは民間試験に全面移行する予定。民間試験は20年4〜12月に最大2回受験でき、センター作成問題は他教科と同様に21年1月に実施する。

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