人口減、ネット通販との競争 地方の百貨店、苦境 

2019/10/11 朝刊

 セブン&アイ・ホールディングスが公表したリストラ策で、中部地方では西武大津店と西武岡崎店を閉鎖、西武福井店の店舗面積を縮小する方針が打ち出された。人口減少に加え、インターネット通販や専門店などとの業態の垣根を越えた競争が激化する中、地方都市の百貨店の厳しい経営環境が改めて浮き彫りとなった形だ。

 百貨店の全国の市場規模は、一九九一年度の九兆七千億円をピークに、一八年度は五兆八千億円と六割まで縮小。西武大津店の一九年二月期の売上高も九十九億円と、過去最高だった九三年二月期の三割弱に減った。〇〇年に開業した西武岡崎店も直近はピークから二割近く落ち込んでいる。

 東京や大阪、名古屋など大都市の百貨店では、高級ブランドの衣類や雑貨、化粧品などの品ぞろえを強化し、訪日外国人客や富裕層の購買需要を取り込んでいる。だが、人口規模が小さい地方の店舗では同様のビジネスモデルは通用しない。人手不足などでグループを支えるコンビニ事業の足元が揺らぐ中、真っ先にリストラの対象とされた。

 大丸や松坂屋を運営するJ・フロントリテイリング(東京)の幹部は「婦人服や宝飾品など、都市型店と同じ売り場構成の地方店は厳しい傾向にある。地域ごとに異なるニーズに対応し、品ぞろえを見直す必要がある」と話す。地方の百貨店が生き残るためには、他業態と違った特徴を打ち出すことが不可欠となっている。

 (西山輝一)

PR情報

アクセスランキング 6:00更新 もっと見る

ピックアップ

  • 中日ボイス『札幌で「五輪マラソン」賛成?』
  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(05:00発表)
名古屋
曇りのち雨
24 ℃/--
東京
曇りのち一時雨
22 ℃/--
大阪
曇りのち雨
24 ℃/--
  • 東名で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集