伊勢湾台風、見えた全貌 名大が米軍写真を合成、13日から公開 

2019/11/8 朝刊

被害が大きかった名古屋市南区大同町一帯の拡大写真。大量の流木がところどころ密集している=日本地図センター提供

 名古屋大の研究者らが、一九五九(昭和三十四)年の伊勢湾台風襲来直後に、米軍が撮影した被災地の航空写真約七百枚を入手し、つなぎ合わせるなどして巨大写真を作成した。名古屋市を含む愛知県尾張地方から三重県北部にかけての沿岸部、愛知県の衣浦湾沿岸、三河湾沿岸の計三種で、被害状況が一覧できる。名大減災館(名古屋市千種区)の企画展「伊勢湾台風から60年」で十三日から公開する。

 作成したのは、名大減災連携研究センターの鈴木康弘教授と一般財団法人日本地図センター(東京都)のチーム。活用した航空写真約七百枚は、台風上陸から約二週間後に、愛知、三重県上空で撮影された。鈴木教授らは米国公文書館でコピーを入手し、作業を始めた。

 一枚ずつ接写し、データ化。地図と見比べ、重複する地域を削除しながら、つなげ合わせた。作成には約三カ月かかった。

 尾張地方から三重県北部にかけての写真で、被害の大きかった名古屋市南区大同町周辺を拡大して見ると、数カ所に流木が集積していることが分かる。鈴木教授は「被災地全体を見通せる写真はこれまでになかった。今後の防災に生かせる」と話す。

 企画展では、尾張地方から三重県北部にかけての写真を縦三メートル、横六メートルの超大型にし、見やすくする。衣浦湾、三河湾の写真の展示サイズは決まっていない。

 会場では、活用した元の写真もタブレット端末で紹介する。入場無料で、来年一月十七日まで。休館日は名大減災連携研究センターのホームページで分かる。伊勢湾台風は五九年九月二十六日夕、和歌山県の潮岬付近に上陸。愛知、三重両県を中心に五千九十八人の死者・行方不明者を出した。

PR情報
  • 会員登録
  • ログイン
今日の天気(11:00発表)
名古屋
晴れ時々曇り
18 ℃/--
東京
晴れ
22 ℃/--
大阪
曇りのち晴れ
18 ℃/--
  • 東名, 名神, 東名阪道, 名古屋高速で渋滞情報あり。
  • 登録路線が未設定です。
  • 公式 Twitter はこちら
  • 公式 Facebook はこちら
クラウドファンディング 夢チューブ 中日新聞
東京新聞 電子版
中日新聞の人材研修 ビジネストレーニング「ビズトレ」
中日販売サポート
東海テレビ 庄野アナと 新聞を音読してみよう!
中日防災ナビ
こどもウイークリーのこーなー
過去の企画・特集