舩後氏が電子音声、代読で質問 国会初、消費税や障害者教育問う 

2019/11/8 朝刊

 筋萎縮性側索硬化症(ALS)のため発話が困難な舩後(ふなご)靖彦参院議員(れいわ新選組)が七日、参院文教科学委員会で初めて質問した。事前に準備した原稿を電子音声で再生したり、秘書が代読したりして質問。消費税率引き上げが教育に与える影響や、障害者の教育を巡る問題について、政府側の考えをただした。参院事務局によると、電子音声や代読を通した質問は国会初。

 舩後氏は質問の冒頭、パソコンの意思伝達装置による電子音声で「皆さまの力を借りながら、精いっぱい取り組む」と決意を表明。この後の発言は、秘書による代読に切り替えた。

 発病による絶望から今までの経験を振り返った場面では「皆さまに伝えたい。強く生きようとする意志を持てば、私が国会議員になれたように自らの夢、目標を実現できる。幸せを感じることができる」と強調した。

 消費税など三つのテーマごとに事前に用意した質問をして、萩生田光一文部科学相の答弁を求めた。二度の再質問は、答弁を受けてその場で用意。文字盤を使って代読者に伝えるために要した約二十分は、質問者に割り当てられた持ち時間に含まれないよう、議事進行を止める配慮がされた。

 舩後氏には二十五分が割り当てられ、再質問の準備時間を合わせて四十五分で終了した。

 消費税率引き上げに関する質問では、学用品購入などで負担が増えると懸念を示して「私たちは幸せになるために生を受ける。消費税は全員が幸せにならない」と訴えた。

 政府が延期を決めた大学入学共通テストへの英語民間試験の導入を巡っては、障害のある受験者に対する各民間試験の配慮が、現行の大学入試センター試験の水準を下回ると指摘。障害者を交えた検証の場をつくるよう求めた。

 萩生田氏は消費税については「(増税分を)幸せにつなげる使い道をしっかりしていく」と理解を求めた。民間試験の障害者に対する配慮については「合理的配慮の内容が妥当かどうかの検証ができる仕組みの構築も含め、国が責任をもって実施できる体制となるように検討する」と語った。

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