定額で上司貸します。 東京のコンサル会社が新サービス 

2019/11/20 朝刊

 製品やサービスを一定期間、定額で利用する「サブスクリプション」が広がる中、デジタル技術に詳しい人材を指導的な立場の上司として活用するユニークな事業が注目を集めている。コンサルタント業「カーマンライン」(東京都)が9月に始めたサービスで、その名も「シェアボス」。新規事業の立ち上げや社内のIT化に向けて、経営判断できるリーダーを求める企業の需要を見込む。

 「上司を各社でシェアして使う」という意味のシェアボスは、経営層のデジタルビジネス面での知識・経験不足で、経営判断が遅れたり若手の提案が理解されなかったりするケースの解決を目指している。上司になる人材は、IT企業で執行役員や事業責任者などの経験を持つ現役とOBの約100人が登録し、年代は30〜40代が中心。IT業界は柔軟な働き方を認める企業が多く、兼業の形で依頼主の新規事業に向けた調査や企画、組織づくりなどを担う。経営判断までの全プロセスに関与する点が特徴だ。

 利用企業は契約期間中、何度でも人材を変更できる。プランは月300時間以内の「ボスホ」が1000万円、月150時間以内の「ボスライト」は600万円。月20万〜80万円のプランもあり、既にベンチャーや大手企業などから複数の打診があるという。カーマンラインの許直人社長(41)は過去に中古車販売「IDOM」などで新規事業を担当。独立後はトヨタ自動車のIT子会社やIT大手のカーシェアリング事業のコンサルタント業務などを経験してきた。

 許氏は「社内のイノベーター(変革者)を応援する上司は不可欠だが、ハイクラスのIT人材が極端に不足している」と指摘。シェアボスの狙いを「若手に権限を委譲したときに不足する経験を外部の人材で補い、支える仕組みをつくりたい」と説明した。

 (鈴木龍司)

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