障害者「きょうだい児」の結婚を後押し 岡崎の相談所 

2020/1/14 夕刊

仙田陽子さん(細谷真里撮影)

 愛知県岡崎市の結婚相談所「ハローマリー」が、障害者が兄弟姉妹の中にいるきょうだいを意味する「きょうだい児」を対象にした相談プランを今月から始めた。全国的にも珍しい取り組み。きょうだい児の母親でもあるスタッフが常駐し「きょうだい児ならではの悩みや不安を解消し、幸せな結婚ができる手伝いができれば」と意気込む。

 「きょうだい児」は近年、会員制交流サイト(SNS)などで話題となっている言葉。きょうだい児として育ってきた子どもから大人までの当事者同士が悩みやつらさを共有するようになり、全国的に注目を集めている。

 ハローマリーの運営会社「あんのん岡崎」は、市内で就労継続支援B型事業所も運営している。「ふだんから当事者やその家族と接する機会が多いことが発想のきっかけとなった」と話す代表の仙田陽子さん(55)に思いを聞いた。 

 −結婚相談所を始めようと思ったきっかけは。

 「私自身も、障害者ときょうだい児の母親。同じようにきょうだい児を持つスタッフと話していた時、『きょうだい児の子どもらの結婚が心配だ』という話題が上がったのが出発点。あるきょうだい児の女性のように『将来結婚する気はない。障害が遺伝するなどしないかと思い子どもを産むのが怖いから』と話す人もいてショックで…。結婚にハードルを感じているきょうだい児は多いのでは、との思いが強まった」

 −そこで考案したのが、きょうだい児向けのプランだった?

 「はい。結婚したいと思っているきょうだい児は、交際相手にもいつかカミングアウト(公表)する日が来る。ただ、相手の家族が反対し、破談になってしまうケースは、悲しいですが多々ある。諦めてしまっている人もいると思う。だったら、きょうだい児同士が出会う場や、きょうだい児に理解のある人とマッチングができるサービスがあったらいいのでは、と思った」

 −プランにはどんな特徴がある?

 「サービスとして、お見合いや婚活パーティーなどを設定する。自らもきょうだい児の親であり、福祉に携わってきたからこそ、相談に乗れることがある。それが強み。結婚したいと考えるきょうだい児やその家族を後押しするきっかけを作ることができれば。まずは気軽に相談に来てもらえたらうれしい」

 (聞き手・細谷真里)

 <せんだ・ようこ> 1964年生まれ、岡崎市在住。2016年に「障害者の息子についのすみかを作ってあげたい」と思い、あんのん岡崎を設立。就労継続支援B型事業所の運営のほか、大人の障害者を対象とした日中一時支援サービスも提供する。問い合わせは、ハローマリー=080(3643)7716=へ。

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