中国、海外団体旅行を禁止 新型肺炎死者41人、感染1300人超 

2020/1/26 朝刊

 【上海=白山泉】新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受けて、中国政府は二十五日、国外への団体旅行業務を二十七日から停止するよう業界団体に命じた。中国中央テレビが伝えたもので、国内の団体旅行は二十四日から、航空券と宿泊をセットで手配する個人旅行の取り扱いは二十五日に停止したという。中国共産党は二十五日、党首脳が出席する中央政治局常務委員会を開き、感染拡大防止に対応する専門の指導チームを設置することを決めた。

 同日までの感染者数は、フランスとマレーシアで各三人、オーストラリアとネパールでも各一人が確認されるなど世界十四の国と地域で千三百人を超えた。このうち中国国内では死者が計四十一人に増え、最年少となる二歳の女児の感染が確認されるなど感染者は千三百五十六人となった。

 広西チワン族自治区政府の発表によると、感染した女児は湖北省武漢市在住で、二十一日に武漢から自治区内に移動、翌二十二日に発熱して診察した結果、感染が確認された。病状は安定しているという。中国では二十五日、新たに青海省でも感染者が確認され、チベット自治区を除くほぼ全域に広がった。

 湖北省の衛生当局者は「新型肺炎は第二の流行期に入った」と指摘。発生源とみられ、感染者が最も多い武漢市内では病院の病床が不足しており、市当局は患者の療養に使用する専門病院の建設に着手した。約千三百人を収容でき、二千人の作業員を昼夜問わず投入し、一週間で完成させるという。中国中央テレビは建設現場で多くのショベルカーが整地し、マスク姿の従業員が作業に当たる映像を放映。国営メディアによると、さらに市内の病院から徴用し、今月内に六千床を確保する計画という。

 人員不足も深刻化しており、二十四日夜には人民解放軍の医療部隊四百五十人や、上海市や広東省などの医療救援チームが武漢市に向かった。さらに国家衛生健康委員会は二十五日、千二百三十人の専門家チームを武漢に派遣することを決めた。

 一方、台湾では中国籍の女性と台湾籍の男性の二人が新たに新型肺炎と診断された。台湾交通部(交通省)は三十一日まで中国からの団体旅行の受け入れと、中国行きの団体旅行をいずれも取りやめるよう観光業者に命じた。

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